栗甘納豆 中山豆店 富士市

 

人は,「辛党」,「甘党」に分類されることがあります。子供の頃は甘党だったのに,大人になったら甘いものを身体が受け付けず,大の辛党になる人も少なくありません。中には成長してどちらも大好きだという「両党遣い」という人もいます。
 
かく言う私は,アルコールにからきし弱く,一貫して大の甘党です。
甘いものであれば,洋菓子も和菓子も好物ですが,年を重ねるにつれ,和菓子の美味しさがより口に合うようになりました。
 
全国各地には,その地の伝統の味ともいうべき美味しい御菓子があります。
京都の御菓子は,さすが日本を代表する古都だけにどれを食しても見た目も味も素晴らしい思いますが,あえて個人的な好みで挙げてみると,
長崎は福砂屋のカステラ,松本は開運堂の真味糖,そして私の地元富士吉原は中山豆店の栗甘納豆です。
 
写真はその栗甘納豆です。毎年9月から11月にかけての限定製品で,地元の甘党にはよく知られた名品です。
この甘栗納豆を初めて頂いた時の驚きは忘れられません。
これを味わった方は,素材の栗のうま味そのものが口いっぱいに広がり,日本の秋を深く堪能できること請け合いです。
 
事件記録の精査に時を忘れて没頭すれば,疲れた脳は甘いものを求めてきます。
ある秋の日の午後3時に熱いお茶と栗甘納豆で至福のひと時。
これさえあれば,さあ,もう一息頑張るか。
ぜひ一度お試しあれ。