歯を抜いて思い出した貝原益軒の「養生訓」

 

歯の養生について,貝原益軒先生は,このように言っています。そうだよなあ。

  • 若くて歯が丈夫だと過信して、硬いものを食べるのは良くない。梅の種、ヤマモモの種などを歯で割ってはいけない。そんなことをすれば、後になって歯が早く抜けるようになる。細かい字ばかり書くのは、目に悪いだけでなく、歯にも悪い。 
  • 爪楊枝で、歯の根っこのところを深くさしてはいけない。歯根が浮いてぐらぐらしやすくなる。
  • 温かい湯で口をすすぎ(熱い湯はダメ)、次に干した塩で上下の歯と歯茎を擦り磨き、その後温かい湯を含んで口の中を2 30回すすぐ。その後別途用意した椀に普通の湯で口をすすぐ。

 

益軒先生は,こんなことも言っていますね。なるほどなあ。

  • 言葉遣いに注意し、無用な言葉は口にせず、言葉数を少なくすることは、徳を養うことにつながり、体を養生する道でもある。
  • 大病は小さい不養生から
  • 命の長短は養生次第
  • 富貴より健康を求めよ
  • 寡欲と養生の原則、欲望のままに生きるのは自殺行為
  • 後の憂いを先に除く
  • 1日1日、心新たに生きる のんびり過ごせば長生きできる 楽しめば長生きできる、完璧を求めるな 倹約すること
  • 満足は心配の始まり
  • 客として長居は禁物

 

でも,疑問を覚える点もありますね。

  1. 歯磨きは朝だけでいいの?
  2. 歯を叩くと丈夫になる?
  3. 歯の病気は、胃の中の熱が上がってきて起きる?
  4. 入浴は10日に一回?
  5. 洗髪は5日に一回
  6. 温湯に短時間入浴?
  7. 睡眠時間は短く。もっと寝たいと言う意欲を我慢し、睡眠時間を削るのは養生の道?