Tさん 早稲田大学LS卒 修習地:札幌

令和4年度サマーインターンシップ

1 はじめに
 これを読んでいる方は,TLOのサマーインターンシップに関心がある人,申込みを検討しようとしている人だと思います(中には,ロースクールのエクスターンシップに申込みを検討している人もいるかもしれません)。
 検討している方に向けて,本インターンシップへの申込みを後押しするために,私の体験を踏まえて2点+αの情報をお伝えいたします。

2 魅力的な点
(1)自分の中にある理想の法曹像を見つめなおす機会
 本インターンシップは,まず「法曹の本質」とは何か,という根本的なところから始まります。
 みなさんの中には,法曹とはどのような人を指すのか,という(漠然とした)法曹像があるとは思います。はたして,それは本当に法曹の本質を捉えているでしょうか。
 本インターンシップでは,講義やディスカッション,はたまた映画鑑賞を通じて,この問いに対し,自分なりに考えて,解答を導き出していくことになります。必ずしも正解は一つとは限りません。ここで自分なりに一生懸命考えたことは,裁判官・検察官・弁護士などの職種に関係なく,法曹としてどうあるべきか(どうありたいか),を考える上で,大きな糧となります。
(2)事件処理をどう行っていくかを知る機会
 次に,事務所で過去に取り扱った具体的事件を題材に,紛争解決までの検討を行います。ロースクールの期末試験や司法試験では,問題文中の事実は必要な事実が基本的に過不足なく存在した上で,確定している事実として与えられますが,実務ではそのようなことはありません。
 まず,法的にどのような解決手法を採るかの事件方針を立て,そのために必要な事実が何か,不足事実について当事者にどのように確認を取るかなど,試験では問われてこなかった能力をフル活用する必要があります。試験と実務の最大の隔たりを感じる瞬間でもありますが,法曹として仕事をしていく上では絶対に必要な力になります。事件を通じて,どのようなことを考えながら先生方は仕事をしているのかを追体験していくことになります。
 また,事件が来るタイミングにもよるかとは思いますが,現在進行中の生の事案について,事務所内の打ち合わせを見学することもでき,非常に勉強になりました。

3 結びに
 本インターンシップでは,法律実務だけではなく,先生方と一緒にご飯を食べたり,ゴルフをしたりするなど,その他のアクティビティも多くあります。特にゴルフは,ラウンドに出て,プロゴルファーの先生に教えていただく機会もあります。私はゴルフの基礎をみっちり教え込まれました。今後は,少しでも上達したいと思っています。
 なお,結びの言葉にふさわしいか分かりませんが,申込みは早い段階で行うようにした方が良いです。実は,令和4年度は期限ぎりぎりに申し込んだ人が多かった結果,急ピッチで先生方が準備せざるを得ず,M先生のおいしい手料理を食べることができませんでした…(泣)。
 過去の体験談を読めば,申し込んで「失敗した」と思うことはない,ということは分かると思います。ここに,遅く申し込んで後悔した体験談があるわけですから,本インターンシップをより充実したものにするためにも,悩む時間を使って申込みをすることをお勧めします。
 これを読んでいる方が,今後のインターンシップ又はエクスターンシップに参加し,充実した時間を過ごされることを期待いたします。

以上