Wさん 東京大学LS卒 修習地:岐阜

令和3年度サマーインターンシップ

TLOインターンシップ(以下,本インターンシップと言います。)のOGとして,たくさんある本インターンシップの魅力を以下の3点に厳選してお伝えします。

1.自身が目指すべき法曹像を再確認する機会となる点
 本インターンシップの参加資格は司法試験受験生です。このページを期待と不安を抱えながらご覧になっている方も司法試験の受験を決意した際,法曹を目指す熱い想いがあったのではないかと思います。受験生活の間にさらにその想いを強めた方も,当初の想いを忘れかけている方も,合格発表待ちのこのタイミングで初心にかえることが今後の法曹人生において重要であると私は考えます。
 本インターンシップにおいて,TLOの先生方は学びの場を提供してくださいますが,正解を教えてくださるわけではありません。私は初日にこのことを聞いて少し冷たく感じました。しかし,本インターンシップを通してその印象は大きく変わりました。K先生が「自身も毎年インターンシップの機会に初心に戻る」と仰っていた通り,先生方も一緒に目指すべき法曹像を考え,先輩法曹としてインターン生が自分を見つめ直す際のアドバイスをくださいます。通常業務をセーブして,後進育成にこれほど力を注いでくださる先生方に他にお会いしたことはありません。
 これからの自身のあるべき道を先輩法曹やインターン仲間と一緒に考える機会,これは何にも代えられない貴重な経験であり,本インターンシップの代表的な魅力であると考えます。

2.自身の学問的法律知識を実務化する契機となる点
 受験生は膨大な知識を前提とした法的思考力を問われる司法試験の受験勉強において,効率を考えざるを得ません。しかし,その際に効率化された知識は,実務ではとても重要であることが多いです。私も含め受験を終えたばかりの受験生は達成感に浸ってしまい,自身の実務技量が未熟であることに修習前に気がつくことは困難です。
 本インターンシップでは具体的な事案をもとに検討課題が与えられるため,実務家としての自身の未熟さを痛感する場面が多々あります。この経験を活かして修習前や修習中の時間がある時に自身の知識を強化すれば,法曹としてのスタートを大きく切ることができます。
 この気づきを得られる点も,本インターンシップの大きな魅力です。

3.人脈作りができる点
 私が参加した令和3年度の本インターンシップでは,後輩思いなTLOの先生方,縁の下の力持ちな事務局の皆さんはもちろんのこと,顧問先の方々,所内研修の講師の方,プロゴルファー等法曹以外の方との出会いもありました。社会人の先輩方とお話しする中で,貴重なお話をたくさん伺うことができました。
 また,ハードな12日間を一緒に乗り切り,強い絆で結ばれた仲間を得ることができました。令和3年度の4人の場合は3つのロースクールの出身でしたが,インターンシップ終了後も4人で集まったり,(幸い4人とも同時に合格したので)修習の情報交換をしたりするくらい仲良くなりました。これから法曹人生を歩いていく中で切磋琢磨し合い,また励まし合うことのできる仲間を得られたことは何にも代え難いものとなりました。
 是非このページを読まれている方にも本インターンシップを通して,法曹人生を豊かにする人脈を築いてほしいです。

このページを読んでくださった方が,より本インターンシップを盛り上げてくださることを祈っております。