１．体験記について
多くの法律事務所のサマークラークは，「東京か大阪で4日間前後，日当1万円前後」といった条件であり，日数的に予定の調節がし易く，日当も高額です。他方，TLOサマーインターンシップは，「静岡県富士市で，2週間，日当はないが交通費・宿泊費・食費支給」という，他のサマークラークとは大きく異なります。私はこの条件を見たとき，正直，「2週間も空けるの難しそうだし，小遣い稼ぎもできないのか…」と思いました。しかし，試しに過去のインターンシップ生の体験記を読んでみると，「何が何でもこのインターンシップに採用されたい！！」と思うようになりました（結局体験記は全て読んでしまいました）。
以下では，私が過去の体験記を読んで興味を持った点，実際にインターンシップに参加して良かったと思った点を中心に体験記を執筆しようと思います。TLOサマーインターンシップのカリキュラムについては，非常に良く練られており，大よその流れは毎年同じであるため，他の方の体験記を参照していただければと思います。
２．第一線で活躍中の先生方による贅沢過ぎるご指導
TLOの先生方は，元裁判官であったり，家事事件のエキスパートであったり，誰もが知っているであろう企業の顧問弁護士であったり，皆様それぞれに多方面で活躍されています。後述のように，私は富士市周辺の多くの弁護士の先生方とお話しさせていただく機会があったのですが，同じ弁護士の先生方からの評価からも，やはりTLOの先生方は別格という印象を受けました。
TLOのインターンシップでは，基本的にはそんな先生方と，朝の始業から夕方の終業までは勿論，昼食や夕食の時間も一緒に過ごすことになります。課題は非常に大変ではありますが，課題に関する議論，フィードバックは時間をかけて行ってくださります。課題以外でも，就業中の隙間時間や，食事中に経験豊富な先生方ならではの豆知識，司法試験の勉強や修習では教わらないであろう実務の工夫，苦労等をご教授くださりました。このようなありがたいご指導を2週間も受けられる機会を利用しない手はないと思います。私に司法修習生，ひいては良き法曹になるに向けての心構えが出来たのも，TLOのインターンシップのおかげでした。（むしろTLOのインターンシップの主眼はこの点にあります。）
また，ためになっただけでなく，先生方は皆様非常に気さくな方で，お話しは本当に楽しかったです。
３．今後の財産となる人脈の広がり
インターンシップのご縁でTLOの先生方との人脈が出来ることは勿論ですが，それだけではありません。
まず，同期のインターンシップ生は今でも一緒に飲んだりすることがありますが，TLOのインターンシップ無しには出会うことができなかったと思います。大学の前期教養の間は理系であり，かつ予備試験ルート故にロースクールのつながりがあったわけでもない私にとって，同期の法曹志望の知り合いが増えることは非常に嬉しかったです。
また，平成29年度のインターンシップは，時機に恵まれたこともあり，富士市の弁護士会の暑気払いや，TLO主催の判例研究会及びその暑気払い，クライアント向けのセミナー，休日のゴルフ体験等，本当に様々なイベントに参加させていただきました。これらのイベントの中で，TLO以外の弁護士の先生方，企業の法務部の方，司法書士の方，司法修習生の方，プロゴルファーの方等，多くの方々とお話しさせていただく機会がありました。中にはご連絡先をいただいた方もいますが，このように多様な経験が出来，かつ人脈を広げられることはTLOのインターンシップならではだと思います。
４．富士市の良さを満喫できる
TLOの先生方は皆様グルメです。先生の美味しい手作り料理，富士市の美味しいお店等，富士宮市名物の富士宮焼きそば等普段の食事も非常に美味しかったです。中には，普段の学生生活ではまず行かないような高級なお店もありました。
初めてのゴルフ体験も，プロによる密着指導付きという非常に豪華なもので，宿も温泉付きの本当に素敵な宿でした。
気候も，東京の夏よりは全然過ごしやすく感じました。
日当は出ないものの，交通費，宿泊費，食費を考えると，日当を貰うよりも遥かに恵まれた環境で勉強させていただいたことは，今思えば本当に贅沢な体験だったと思います。
５．最後に
TLOのインターンシップの素晴らしさを伝えたいあまり少し長くなってしまいましたが，体験記は以上です。この体験記を読んでくださった方が，少しでもTLOのサマーインターンシップに興味を持ち，ひいては後輩インターンシップ生になってくだされば幸いです。特に，TLOは今，事務所のIT化や働き方改革の最中というで，事務所マネジメントに関しても非常に面白い学びがあると思いますので，本当におすすめです。
