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Nさん(早稲田大学LS卒。修習地:静岡)

1 はじめに
 私は、平成29年度TLOサマー・インターンシップ(以下「本研修」といいます。)に参加しました。そして、それだけでなく、早稲田大学ロースクールのカリキュラムの一環であるエクスターンシップ・プログラムにも参加し、既修2年次にTLOの研修(以下「前研修」)といいます。)を受けています。すなわち、私は、TLOにて計2回の研修を受けております。
 以下、私がなぜTLOの研修を2度も受けようと考えたのか、TLOの研修のどういった点が素晴らしく、どういった点に感銘を受けたのかについて、稚拙な筆ではありますが、記していきたいと思います。
2 「本質」「真実」について考える機会
 「法曹」とは何か、その「本質」は何か、「真実」とは何かについて考える機会をいただきました。これらの事項については、普段、机に向かって勉強しているだけでは考える機会はなかなかありません。私も前研修において最初に考えたときには、抽象的な回答に終始してしまいました。
 しかし、上記事項についてK先生方のお考えを聴いたとき、極めて論理的・具体的なお考えに既修2年次の私は極めて感銘を受けました。そして、「法曹の本質」について考えることは、自らの目指す法曹像を具体的に想像することにもつながり、その法想像は、法律学習の精神的支柱となりました。
 K先生は、「法曹の質の向上については、法曹となった後もずっと考え続ける。」と仰っておりました。「法曹の質の向上」は、永きにわたって弁護士として業務を行うに当たり、まさに至上の命題といえるでしょう。それを司法修習前という早期の段階から考える機会は、TLOでしか得ることができない貴重なものであると思います。
3 一つの事件を追体験する経験
 K先生とM先生が過去に実際に取り扱われた事件を基礎とした事件記録を基に、一つの事件を相談段階から訴え提起まで追体験させていただきました。K先生から与えられた課題は、事件解決の道筋を示す補助線のような役割を果たすように綿密に練られています。その内容は、基本原則の確認から、大学・ロースクールの机上では得難い実務的技量まで多岐にわたります。
 この課題を通じて、私は、基本原則・基礎知識の不正確さ及び不十分さを痛感しました。民法という基本法ですら、その学習の不十分さが露呈したのです。これにより、私の学習意欲に火が付き、前研修及び本研修が終わった後の学習のモチベーションが著しく向上しました。
 私のように基礎知識に不安がある人はもちろん本研修を受けるべきであると思いますが、そうでない人であっても、実務的技量の要求される事件解決を追体験し、実際に訴状の起案等も行うことのできる機会は、得難いものです。そして、それだけでなく、実務の最前線でご活躍されているTLOの先生方から直接、課題の講評を受けることができます。
 司法修習という重要かつ貴重な機会をより有意義なものとするためにも、本研修は受けるべきであると思います。
4 インターン中の生活
 本研修中の執務時間中は、常に弁護士の先生方が実際に執務なさっている部屋と同じ部屋に、研修生用の机を用意していただくことができます。すなわち、本研修中は、弁護士の業務がすぐ隣で行われている状態が常となります。課題のことで不明な点があり、自ら調査をしてもなお疑義が生じる場合には、即座に先生方に質問することができる環境があります。
 また、実際の弁護士の業務を目の当たりにし、肌で感じながら、弁護士の先生が今どういった事件を取り扱っているのか、なぜクライアントに対しそのような対応をとったのか、参照している文献は何なのかなど、気になったことは即座に質問することができます。これは実務的技量を吸収することのできるチャンスが目の前にたくさん用意されていることを意味します。このような環境は、司法修習で初めて体験するのが普通であると思います。しかしながら、本研修に参加すれば、司法修習の前に上記環境を体験することができ、司法修習ひいては近い将来における法律事務所での自らの業務をより有意義なものとすることができるでしょう。
5 インターン外の生活
 TLOは、遠方からの研修生には、研修に当たり宿泊施設を無料で用意してくださいます。他の研修生と協力しながらも、疑似的な一人暮らしを経験することができ、生活力を磨くこともできます。
 また、昼食・夕食はTLOの先生方とご一緒させていただく機会が多く、静岡県富士市のおいしい料理を、先生方と談笑しながら堪能させていただくことができます。
 さらに、本研修中の休日には、ゴルフコースにでて、ルール説明やご指導を受けながら、18ホールを回る経験をさせていただきました。私は、前研修で初めてゴルフクラブを握り、最初はボールを打つこともままなりませんでしたが、丁寧なご指導のおかげで、とても楽しく自然を満喫しながらゴルフをすることができました。
 その上、先生方とのスケジュールが合えば、企業の展示会や講演会などの催事に同行させていただくこともできます。催事では、最新技術や経営成功者の思考方法等、今まで自分の知らなかった世界を見ることができ、自らの視野を広げることができます。
6 おわりに
 以上のように、本研修は、ありえないほど贅沢で貴重な経験でした。これから法曹界にでることとなる私にとって、本研修で学んだこと、経験したことは、心の支えとなるものです。この体験談を読んで下さった方には、ぜひ本研修を受けていただきたいと思います。
 最後に、私の修習地は静岡となりました。もしかしたら、来年度の研修生にお会いすることできる機会があるかもしれません。その時を心待ちにしております。

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